【新唐人2013年9月20日】9月10日、中国の李克強首相は、大連で開催された“2013年ダボス会議”に出席した際、企業家代表たちに向けて、毒の回った腕を切り落とす決意で経済改革を続けて行くと宣言しました。アナリストは、中国共産党はすでに末期ガンで、全身にガン細胞が拡散しているため、たとえがん細胞が回った腕を切り落としたとしても、根本を治すことはできないと指摘します。
李首相は、経済改革には巨大なボーナスが潜んでいるだけではなく、利益に関わる事なので挑戦でもあるとし、全体を救う為にはだめになった一部を果敢に切り捨てる“壮士断腕”の決意で改革を続けていくと述べました。
時事評論家 汪北稷さん
「中共は政治上も経済上も高度に腐敗した独裁者です。李克強が守ろうとしているのは、政治と経済、両方の独裁政権で、政治と経済の局面を一新した、健康な社会のための改革ではありません」
北京の時事政治ウォッチャー・華頗(かは)さんは、李克強首相のこの話は党内のいくつかの利益グループに矛先を向けたもので、狙いは元の利益構造の打破であると分析します。
北京時事政治ウォッチャー 華頗さん
「経済改革の面から言えば、さらに前に進むと既得利益集団のケーキを分割することです。そうなると必然的に彼らが反撃するでしょう。だからこの改革も歩みが非常に困難です」
今年3月17日の新首相記者会見において、李首相は改革の難度が更に増したため、一部権力を削るには毒の回った腕を切り落とす覚悟が必要であるとし、有言実行することを宣言しました。
北京時事政治ウォッチャー 華頗さん
「彼が毒の回った腕を切り落としたとしても、既得利益集団というガン細胞は既に体制全体に拡散しています。腕に問題が出たら、歯を食いしばって、切断することができますが、がん細胞が頭部にまで拡散したら、頭を切り落とすことは出来ますか」
華頗さんは、改革すると大言壮語を吐けば解決できる問題ではなく、一度死んでから生まれ変わる必要があると指摘します。
時事評論家 汪北稷さん
「中共体制が今直面している最大の問題は、経済改革の問題ではなく、政治を改革しないことです。経済改革の成果は法治社会・国家によって、保障されるものであって、法制が成り立っていない状況下で、改革や経済を論じても過分な望みであり、根本は治りません」
汪(おう)さんは、中国当局は30年来経済改革の方面において多くの行動をとっており、大声でスローガンを叫びつづけ、一定の効果はあるものの、社会に混乱を残したと指摘します。
時事評論家 汪北稷さん
「一方で外国の資本を招き、盗取した人民の利益を山分けし、もう一方では、国際金融界の秩序と道徳を堕落させています。太子党や特権階層が一緒になって、経済ケーキを分割します。たとえば石油領域の周永康の親族などがその一例です」
昨年、中国共産党政法委員会の周永康元書記親子が、その家族の牛耳る石油部門と政法委員会部門の影響力を利用し、大いに権銭交換を行い、少なくとも200億元の財を集めたとメディアに暴露されています。
またニューヨーク・タイムズは、中国共産党の太子党が家族の権勢を利用し、中国経済の動脈を支配し、国家財産を分割していると報道。うち、江沢民前国家主席の息子である江綿恒(こうめんこう)はテレコム、半導体等を掌握し、さらに投資規模が過去最大となる中米アニメプロジェクト「東方夢工場」上海の中国側投資家であります。また、李鵬(りほう)元首相の娘・李小琳(りしょううりん)は中国電力国際有限公司のCEO、息子の李小鵬(りしょうほう)は華能国際電力株式有限会社の理事長であります。
中国法学者 袁紅冰さん
「中国の所謂経済改革とは、人民の作り出した財産が権力者市場経済の構造を通じて、まるで洪水のように、汚職官僚のポケットに流れ込んでいくことです。これにより作られた、深刻な極性化は社会正義を破壊しただけでなく、人々の道徳に対する確信をも破壊しています」
香港誌「前哨」8月号は、中国共産党の終わりが近く、過去の独裁政権の崩壊から総括すると、中国共産党の崩壊は三段階に分けられると報道。まず、2014年までに経済が崩壊し、2015年には政治が崩壊。2016年は社会全体が崩壊すると予測しています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/09/12/atext965644.html(中国語)
(翻訳/赤平 編集/坂本 ナレーター/萩野 映像編集/工)